とりくみ 支えつづける
ひだまりの里きよせには、知的障害や身体障害をお持ちの方が60名ほど暮らしています。そのうち約8割の方は、特別な支援を必要とする「行動障害」を抱えています。利用者の24時間、365日の生活全般を支え続けるためには、外部の関係機関と力を合わせ、支援についての専門的な学びを深めていくことが不可欠になります。
「支える」と「学ぶ」
私たちは、利用者にとってその人らしい、いきいきとした地域での暮らしが実現するよう、日々、ひだまりの里きよせでの「支える」を試行錯誤しています。利用者一人ひとりに合ったやり方でそれぞれの自立を後押しするために、職員の様々な学びの場をつくることを大切にしています。
支援のスタンダートと権利擁護
法人研修に加え、階層ごとの研修やSpecialLearningの活用、虐待防止研修やアンケートを活用して日々の支援を振り返る取り組みを行っています。ひだまりの里きよせで働くための基本的な業務の知識や、生活面や健康面でのケアの方法、利用者の尊厳と安心、安全を守る、権利擁護に基づいた支援のあり方や考え方を学びます。
より専門的な学びのために
行動障害やその他様々な障害を抱える利用者を支えるためには、施設の中だけでは経験や知識が不足し、行き詰まってしまいます。そのため、ひだまりの里きよせでは外部研修はもちろんのこと、コンサルタントのアドバイスやアイデア、視点を積極的に取り入れています。利用者の特性を知り、根拠や客観的な視点を持ってチームで支えていくことができる人材の育成を目指しています。
職員間での学び合い
ひだまりの里きよせでは、それぞれテーマを設定して有志で集まる勉強会や、職員間での情報共有や育成を目的としたケース検討会など、階層や担当ユニットを越えて支援のアイデアを自由に出し合い、主体的に学べる場をつくっています。
外部への発信と現場研修の受け入れ
自分たちの学びで得たものや現在進行形で積み上げているものを、施設の中だけでなく障害者支援に携わる法人内外の人材育成に役立てています。清瀬特別支援学校での実践報告や、園内研究発表会を開催してひだまりの里きよせでの取り組みを外部に発信しています。また、階層に合わせた1日~数日間の現場研修の受け入れも実施しています。
職員のこころのケア
働く中で支援や人間関係に悩んだとき、一人で抱え込まずに済むよう、チームや管理者に相談しやすく、みんなで解決策を考える風土を作りながら運営しています。また、関係医療機関とのケースカンファレンスや研修を通し、職員の思いにも寄り添いながら利用者を支えていくことを大切にしています。
ひだまりレポート
法人について
- 名称
- 社会福祉法人 東京都手をつなぐ育成会
- 所在地
- 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-8-10
オークラヤビル2階 - TEL
- 03-5389-2600
- FAX
- 03-5389-4090
- WEB
- https://www.ikuseikai-tky.or.jp/